糖化を知っていますか? 糖分を控えていても糖尿病になるんです1
糖化!老化の原因であり、ダイエットの敵でもある糖化!
実は糖分を控えていても糖化は進行し、糖尿病になることを知っていましたか!?
知らないですよね。
スーパーで「糖質カット」の表示のある商品を買って安心してますよね?
例えば果物は糖分が多いのでよくない
これなどは俗説の最たるものです。
糖化するどころか逆に果物は抗糖化物質で糖化を防いでくれる食べ物なのです。
ではなぜ『糖分を控えても糖化が進行してしまうのか』
について説明しましょう。
糖化を防ぐには、もちろんパンやケーキ、清涼飲料水、
白ごはんなどの糖分を控えることも大切なのですが、
糖分を控えていても糖化してしまうことがあります。
それは食品と食べ方に問題があります。
急激に血糖値を急上昇させてしまう食品と食べ方が糖化をひき起こしてしまうのです。
ごはんやパンに代表される炭水化物が多い食べ物が口から入ると、食道を通り、
胃や十二指腸で消化され小腸から吸収されます。
大塚製薬HPより
吸収された糖分はブドウ糖等として血管内に取り込まれ、下記のような流れで体内に取り込まれます。
- 食べ物の中の糖分がブドウ糖として血液中に取り込まれ
- ブドウ糖が増えることですい臓からインスリンが分泌される。
- ブドウ糖は肝臓や筋肉、脂肪組織などの細胞に取り込まれるため、食事前の値まで、血糖値が下がります。
これが健康な人の血糖に関するメカニズムです。
血液中に糖が入ると、インスリンにより、血糖は多くの組織に取り込まれます。
多くの糖を摂取した場合、インスリンが通常より多く分泌されます。
インスリンは脂肪合成を高め、脂肪分解を抑制する作用を持っています。
したがって、組織で脂肪が蓄積されやすくなります。
インスリンの分泌が少ない、分泌のタイミングが遅い、インスリンの作用が低下するなどの理由から、
うまく血糖の処理ができなくなると、血糖値が下がらなくなります。
この食べ物の血糖値を上昇させる値をGI値といいます
オーストラリアのシドニー大学では
GI値が70以上の食品を高GI食品
56~69の間の食品を中GI食品
55以下の食品を低GI食品と定義しています(グルコースを100としている場合)。
GIが高い食品は、一気に血糖値を上昇させるため、血液中の糖を処理するために
多量のインスリンが分泌されたり、分泌が追いつかなくなるということが起こります。
逆にGIが低い食品では、糖がおだやかに取り込まれ、血糖値の上昇もゆるやかになるため、
インスリンも分泌しすぎることなく、糖はすみやかに組織に吸収されます。
食後数時間たっても、血糖値が下がらない状態が慢性的に続くのが、糖尿病というわけです。
血糖値が食後急激に上がらないような食事や質が、糖尿病を防ぐためには大事なことと言われています。
急激に血糖値が上昇されるのを防ぐためには、高GIの食品をいきなり摂ることを避け、
低GIの食品から食べてゆくと良いです。
こうすると高GIの食品の摂取量も少なくなっていくでしょう。
食品のGI値を知ろう
各食品のGI値を知っていくと良いですね。
代表的なものを次に示します。
▼▼▼避けたい高GI値食品▼▼▼
{食パン、フランスパン、精白米、もち、うどん、ロールパン、
ジャガイモ、ニンジン、グリンピース、練乳、アイスクリーム、
氷砂糖、大福もち、ドーナツ、キャラメル、ホットケーキ、ジャム、
こしあん、つぶあん}
▼▼中GI値食品▼▼
{もち米、クロワッサン、発芽精米、パスタ、おかゆ、カボチャ、
山芋、サトイモ、サツマイモ、栗、ぎんなん、そら豆、はちみつ、
メープルシロップ、クッキー、みたらし団子、カステラ、
ポップコーン、ポテトチップス、チョコレート}
▼意識して摂りたい低GI値▼
{麦、玄米のおかゆ、全粒粉パスタ、玉ねぎ、トマト、キャベツ、
ピーマン、大根、ブロッコリー、ナス、小松菜、きゅうり、レタス、
ホウレン草、納豆、カシューナッツ、アーモンド、ピスタチオ、
メロン、桃、柿、リンゴ、サクランボ、レモン、梨、
グレープフルーツ、苺、アボカド、パパイヤ}
食事の際にGI値を意識してゆきたいですね。
糖化と糖尿病を予防して健康な食生活を送りましょう!