たった80円で革命が起きる!?塩とふり方で「絶品!鮭の塩焼き」
今回ご紹介するのは、お塩とふり方にちょっとこだわって作る「鮭の塩焼き」です。
生鮭を買ってきて塩をふって焼くだけなのですが、使うお塩とふり方にコツがあります。
「え?サケはいつも塩鮭を買って焼くだけだよ。わざわざ生鮭を買うなんて高いし、面倒くさい…」という方も、ちょっと待って…!
例えるなら、980円の定食屋と1万円の料亭の差くらい、美味しさの違いが生まれる方法です。
しかも、かかる費用の差はたったの80円。
ワンランク上の美味しさ、いや、もっとずっと美味しいんですっ!
いつものごはんに革命が起きる「塩鮭の作り方」にチャレンジしてみませんか?
|まずは生鮭と2種類の塩を準備
まず、スーパーで鮭を買うときは、塩鮭ではなく生鮭を買ってください。
塩鮭はチリ産・ロシア産など海外のものが基本だと思うのですが、生鮭は国産で養殖のものや旬の時期(9〜11月)には天然物も出回っています。
お値段を比べてみると、税抜で生鮭(上)はひと切れ229円。
塩鮭(下)はひと切れ149円。
その差は80円でした。
そして、お塩を準備します。
ポイントは①粒子の細かいサラサラ塩と、②天然塩によくある雪の結晶のようなしっとり塩の2種類を使うことです。
具体的にオススメのお塩も載せておきます。
①粒子の細かいサラサラ塩
キパワーソルト
②雪の結晶のようなしっとり塩
福塩、自凝雫塩(おのころしずくしお)
これらは今までにわたしが使ったもので良かったものを載せています。わざわざ同じものを買わなくても、天然塩でお好みのものがあればそれで大丈夫です。
いい塩はお値段も少し張りますがドバッと使うものではないので、美味しいごはんを家で作るのか、外食するのかを比較すると、結局お得で安心ですよ。
|塩のふり方をやさしく解説
まずは、生鮭の水分をキッチンペーパーで軽く拭き取ってください。
その後、①粒子の細かいサラサラ塩を鮭から30cmくらい離した高さからまんべんなく表裏にふります。利き手でスプーンに塩をすくって、反対の手をでトントン指先をたたいてゆすって塩を散らすイメージ。
乾かないようにラップをしてそのまま30分くらい(時間がなくても10分くらいは)置いておきます。
鮭の表面にジワーッと水分が浮いてくるので、キッチンペーパーでしっかり軽く拭き取りましょう。
今後は、②雪の結晶のようなしっとり塩をおや指・ひとさし指・中指の3本で掴んで、ふります。
鮭から30cmくらい離した高さからパラパラと雪を降らせるような感覚で、表面だけに塩をふって。
まんべんなく、というよりはまだらに塩が振ってあるかんじで大丈夫です。あとは、魚焼きグリルで焼きます。これだけっ!
もっとわかりやすいように、塩のふり方の10秒動画を作ってみました。合わせてご覧になってみてください。
|こんなに美味しいのはなぜ?
旨みのリズムを作る塩
①粒子の細かいサラサラ塩が、じわじわと鮭に染み込んで表面だけじゃなく中までほどよい塩味が行き渡ります。
同時に、鮭の臭みが水分として表面に現れるので、キッチンペーパーで拭き取ってあげるんです。
②雪の結晶のようなしっとり塩は、粒子が荒いので焼いた後にも表面に見えるくらいで残ります。
先にふった塩が引き出してくれた鮭の旨みに、さらに旨みのリズムが加わるんです。
塩がふれた所とふれてない所、鮭ひと切れの中でも場所により味に奥行きと広がりを感じるようになります。
塩鮭と食べ比べてみた
塩鮭を買ってしまうと、この「リズム感」が味わえません。
食べ比べてみたら、今回ご紹介した方法で焼くと身はふわっふわジューシーで、皮はパリッパリに焼けます。どちらがごはんに合うか?といえば、言わずもがな…!
|ぜいたく!鮭フレークで2度おいしい
生鮭を見つけるとまとめて買って塩焼きしたあと、食べ切れない分はフレークにして料理に活用しています。
冷めても美味しいので、お弁当・おにぎりの具・お茶漬けなど、この塩鮭フレークで作ると天にも昇る美味しさです。
たった80円で革命が起きる!?
塩とふり方で「絶品!鮭の塩焼き」
というタイトルをつけたのですが、決して大袈裟ではないんです。
豪華なコース料理よりも、
何品もおかずを並べるよりも、
たったひと切美味しい塩鮭があるだけでいつものご飯がおどろくほど幸福感で満たされるのですから。
生鮭に2種の塩を順番にふるからこその美味しさと食感を、ぜひ味わってみませんか?
|発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引
ここまで読んでいただきありがとうございました。
作ってくださる方がいらしゃれば、コメントで教えてもらえたら、とっても励みになります。
発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。